無期雇用派遣の面接、何を見られている?面接担当者が見ていたポイント

無期雇用派遣

「無期雇用派遣の面接では、どんなことを聞かれるんだろう?」

「面接で落ちないためには、何を答えればいい?」

無期雇用派遣の面接を受けるとき、こんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

もちろん、志望動機やこれまでの経験など、面接で話す内容は大切です。

ただ、無期雇用派遣の面接を担当していた私が実際に見ていたのは、質問への「答え」だけではありませんでした。

面接中の受け答えや準備の様子、希望条件の伝え方、困ったときの対応などから、採用後にどのような職場で働けそうかまで考えていました。

この記事では、無期雇用派遣の面接を担当していた経験から、実際にどんなところを見ていたのかを紹介します。

無期雇用派遣の面接で見ていたのは「答え」だけではない

無期雇用派遣の面接では、志望動機や自己PRなど、質問されたことにきちんと答えることももちろん大切です。

一方で、面接をしていると、話している内容以外にも自然と目に入ってくることがあります。

たとえば、希望条件の伝え方や、困ったときの対応、面接前の準備などです。

私が面接を担当していたときは、こうした一つひとつの様子を見ながら、「この人が実際に配属先で働いたらどうだろう?」ということを考えていました。

💡面接で見られているのは「答え」だけではありません

・ 話している内容
志望動機やこれまでの経験、希望条件など

・ 面接中の様子
準備の仕方、受け答え、質問やトラブルへの対応など

・採用後の働く姿
希望条件を踏まえて、どんな職場で働けそうか、新しい環境にどう適応できそうか

この3つを切り離して見るのではなく、全体を通して「採用後に働く姿」をイメージしていました

希望条件そのものより「伝え方」を見ていた

無期雇用派遣では、勤務地や通勤時間、勤務条件など、希望を伝えることができます。

もちろん、無理な条件を無理に受け入れる必要はありません。

ただ、同じ希望でも、伝え方によって受ける印象は変わります。

たとえば、

「この路線は絶対に嫌です」

「この仕事は絶対にしたくありません」

と強く否定するのと、

「この路線は少し苦手なので、できれば避けたいです」

「こういった仕事は経験がないため、できれば別の仕事を希望しています」

と伝えるのとでは、受け取る側の印象は違います。

条件を伝えること自体が悪いわけではありません。

むしろ、配属後のミスマッチを防ぐためにも、自分の希望や事情はきちんと伝えておくことが大切です。

そのうえで、「何を希望するか」だけでなく、「どう伝えるか」も見ていました。

無期雇用派遣では、採用後に実際の配属先を探すことになります。

そのため、条件に対してどの程度柔軟に相談できるのか、相手と話し合いながら調整できるのかという部分も、面接の中で自然と伝わってくるものです。

条件を隠したり、できないことを「できます」と伝えたりする必要はありません。大切なのは、希望や事情を正直に伝えながら、相手と相談できる形で伝えることです。

困ったときに質問できるか

もう一つ見ていたのが、分からないことがあったときの対応です。

面接中に操作が分からなかったり、こちらの説明がうまく伝わらなかったりすることもあります。

そんなときに、

「すみません、もう一度教えていただけますか?」

と素直に質問できる人は、私は特に気になりませんでした。

仕事を始めれば、初めて経験することや分からないことは必ず出てきます。

大切なのは、何でも一人でできることではなく、分からないときに確認できることです。

反対に、分からないことを抱えたまま進めてしまうと、仕事では思わぬミスにつながることもあります。

面接では、こうした普段の仕事につながる部分も見ていました。

面接前から「準備」ができているか

オンライン面接では、面接が始まってからマイクやカメラの設定を始める方もいます。

もちろん、機器の不具合など、やむを得ない場合もあります。

ただ、事前に確認できることを準備してから面接に入っているかどうかは、面接をする側からすると自然と目に入ります。

オンライン面接では、

・指定されたURLを事前に確認しておく
・マイクやカメラが使えるか確認しておく
・通信環境を確認しておく
・面接開始時刻に余裕を持って入室する

など、事前にできる準備があります。

こうした準備ができていると、面接に向けてきちんと準備してきたことも伝わります。

また、もし入室が遅れてしまった場合には、まずきちんと謝罪することも大切です。

面接では、「トラブルが一切起きない人か」ではなく、何か起きたときにどう対応するかも見ていました。

オンライン面接だからこそ見えていたポイント

オンライン面接では、対面面接とは違った部分も見えてきます。

特に、実際に仕事を始めたときの対応をイメージするうえで、気になったポイントがいくつかありました。

通信トラブルが起きたときの対応

オンライン面接では、通信が不安定になったり、画面が止まったりすることがあります。

こうしたトラブルは、本人の努力だけでは防げないこともあります。

そのため、通信トラブルが起きたこと自体を問題視していたわけではありません。

私が見ていたのは、その後の対応です。

こちらから指示を出したときに、落ち着いて聞いて対応できるか。

分からなければ質問できるか。

必要以上に慌てず、一つずつ対応できるか。

こうした部分は、実際に仕事を始めてからも関係してくると感じていました。

仕事でも、予定どおりに進まないことはあります。

そんなときに、状況を確認して指示を聞きながら対応できるかは、配属後の働き方を考えるうえでも参考になります。

面接を受ける環境も見えている

オンライン面接では、自宅など普段の生活環境から参加することも多いと思います。

そのため、多少の生活音などが入ること自体は、事情によって仕方のない場合もあります。

ただ、面接に集中できる環境をあらかじめ準備しているかどうかは、自然と目に入ります。

たとえば、

・周囲の音が大きくないか
・面接中に頻繁に人の出入りがないか
・カメラの位置が極端に近すぎたり遠すぎたりしないか
・面接を受ける場所として大きく気になる環境になっていないか

などです。

自宅での面接が難しい場合は、状況によっては別の場所で個室を確保するという方法もあります。

もちろん、家庭の事情などで難しい場合もあるので、すべての人に同じ環境を求めていたわけではありません。

「完璧な面接環境を用意できるか」ではなく、面接を受けるために、自分なりにどんな準備をしてきたのかを見ていました。

✏オンライン面接前に確認しておきたいこと

☑ マイク・カメラは事前に確認した?
☑ 面接URLや入室方法を確認した?
☑ 開始時刻に余裕を持って入れる?
☑ 通信環境は大丈夫?
☑ カメラとの距離は近すぎない?遠すぎない?
☑ 周囲の音が入りにくい環境になっている?
☑ 面接中に集中できる場所を確保できている?

身だしなみも「面接という場に合っているか」を見ていた

オンライン面接でも、服装や髪型などの身だしなみは見えます。

無期雇用派遣の事務職だからといって、必ずスーツでなければいけないとは考えていませんでした。

ブラウスやカットソーなど、きちんとした印象の服装であれば問題ありません。

一方で、あまりに華美なものや露出の多い服装は、面接という場には合わないと感じることがありました。

髪型についても、寝起きのようなボサボサした状態より、ある程度お手入れされているほうが自然です。

顔に髪がかかる場合には、必要に応じて結ぶなど、一般的な身だしなみを意識しているかどうかも目に入ります。

また、派手なピアスやネックレス、派手なネイルなどが気になることもありました。

メイクについても、派手なつけまつげや濃すぎるメイクなど、面接の場にふさわしいとは言いにくいものは気になりました。

逆に、すっぴんについても、面接という場での身だしなみという点では気になることがあります。

ここで伝えたいのは、「こうしなければ面接に落ちる」ということではありません。

面接という仕事に関わる場に合わせて、どの程度身だしなみを整えているかということです。

姿勢や視線も意外と見えている

オンライン面接では、話している内容だけでなく、姿勢や視線も自然と目に入ります。

たとえば、

・ずっと猫背になっている
・必要以上に身体が動く
・視線が頻繁にキョロキョロする

といった様子は、少し気になることがありました。

緊張するのは当然ですし、面接中ずっと完璧な姿勢を保つ必要はありません。

ただ、面接という場で落ち着いて話そうとしているかどうかは、全体の印象にもつながります。

また、カメラとの距離も意外と大切です。

顔が画面いっぱいになるほど近すぎたり、反対に遠すぎて表情や姿勢が分かりにくかったりすると、少しもったいなく感じます。

オンライン面接では、相手から自分がどう見えているかを一度確認しておくだけでも、安心して本番を迎えやすくなります。

「素直さ・柔軟さ」は面接でも伝わる

ここまでさまざまなポイントを紹介しましたが、面接を担当していて感じていたのは、細かい項目を一つずつチェックしているわけではないということです。

むしろ面接全体を通して、

「この人は新しい環境に入ったとき、どんなふうに対応するのかな」

ということを考えていました。

たとえば、通信トラブルが起きたときに指示を聞いて対応できる。

分からないことがあれば、素直に質問できる。

希望条件があっても、相手に配慮しながら伝えられる。

こうした様子から、仕事に対する柔軟さやコミュニケーションの取り方が見えてくることがあります。

もちろん、面接で明るく話せる人だけが向いているという意味ではありません。

緊張していても、誠実に受け答えをしようとしていることは伝わります。

私が見ていたのは、「面接が上手な人か」よりも、「新しい環境で周囲と相談しながら仕事をしていけそうか」という部分でした。

前職の話し方からも感じることがある

面接では、前職の退職理由や転職理由について話すこともあると思います。

ここでも、前の会社について何か不満を話したからといって、それだけで悪いということではありません。

実際に働いていれば、不満に感じることや大変だったことがあるのは自然です。

ただ、前職を過度に批判するような話し方が続く場合には、少し気になることがありました。

それよりも、

「前職ではこういう経験をした」

「その経験を次の仕事ではこう活かしたい」

「次はこういう環境で働きたい」

というように、これまでの経験を踏まえて次の仕事に目を向けて話しているほうが、働く姿をイメージしやすくなります。

面接では、過去の職場について話すときも、これからどんなふうに働きたいのかまで伝えられるとよいでしょう。

新しい環境での人間関係の経験も参考にしていた

無期雇用派遣では、採用後に実際の配属先で働くことになります。

そのため、これまでに新しい環境へ入った経験があるかどうかも、一つの参考にしていました。

たとえば、これまでの仕事で、

「転職して新しい職場に入った」

「異動を経験した」

「新しいメンバーと一緒に仕事を始めた」

などの経験があり、その中で周囲と関係を築いてきた経験がある場合です。

もちろん、職場での人間関係が得意かどうかを面接だけで判断できるわけではありません。

ただ、新しい環境に入って、周囲と関わりながら仕事をしてきた経験が複数あるということは、配属後の働き方を考えるうえでプラスの材料になることがありました。

面接で見ていたのは「採用後に働く姿」

ここまで読んで、「面接って、そんなところまで見られているの?」と思った方もいるかもしれません。

でも、無期雇用派遣の面接で私が考えていたのは、単純に「この人を採用するかどうか」だけではありませんでした。

採用したあとには、実際に働く配属先を考える必要があります。

🌷面接で見ていたことは、採用後の働き方につながっている

① 面接
受け答え・希望条件・準備・対応力
↓
② 採用
「この人なら、どんな職場で働けそうか」を考える
↓
③ 配属
希望条件や適性を踏まえて、実際の配属先を考える
↓
④ 就業
新しい環境で周囲と関わりながら働いていく

そのため、

「どんな職場なら、この人が働きやすそうか」

「希望条件を踏まえて、どんな配属先を紹介できそうか」

「新しい環境に入ったとき、どんなふうに対応してくれそうか」

「困ったときに周囲へ相談できそうか」

といったことまで含めて、面接をしていました。

面接では「採用されるために完璧な答えを用意すること」だけではなく、採用後に実際に働く姿までイメージされている、と考えておくと分かりやすいと思います。

だからこそ、面接で完璧な回答をすることだけが重要なのではありません。

希望条件があるなら、無理に隠す必要はありません。

苦手なことがあるなら、それも正直に伝えて大丈夫です。

そのうえで、「できればこうしたい」という希望として伝えられるのか、「絶対にこれは嫌」と強く拒否するのか。

分からないことがあったときに、黙ってしまうのか、質問できるのか。

トラブルが起きたときに、慌ててしまうのか、指示を聞いて対応できるのか。

こうした小さな部分からも、面接担当者は仕事をしている姿をイメージしています。

まとめ|面接で完璧に答えることより「働く姿」が伝わること

無期雇用派遣の面接では、志望動機や自己PRなど、質問に対する答えを準備することも大切です。

ただ、面接を担当していた経験からすると、それだけを見ているわけではありませんでした。

・希望条件をどのように伝えるか
・分からないことを質問できるか
・面接前に必要な準備ができているか
・トラブルが起きたときに対応できるか
・面接という場に合わせた身だしなみができているか
・新しい環境に柔軟に対応してきた経験があるか
・前職の経験を次の仕事につなげて話せるか

こうしたことを含めて、「採用後に実際の職場で働く姿」をイメージしていました。

面接では、「完璧に答えなければ」と考えすぎなくても大丈夫です。

自分の希望や苦手なことは正直に伝えながら、分からないことは質問する。

何か起きたときには、落ち着いて対応する。

そして、新しい環境でどのように働いていきたいのかを自分の言葉で伝える。

そんな姿勢が、面接担当者にも伝わっていくのだと思います。

面接では、採用されるための答えを完璧に用意することだけが大切なのではありません。

自分の希望や不安を正直に伝えながら、相手と相談する姿勢を持つこと。
分からないことがあれば質問し、何か起きたときには落ち着いて対応すること。

そうした一つひとつの積み重ねから、採用後にどのように働いていけそうかということも伝わっていきます。

採用後の配属についても、「いつ頃決まるの?」「なかなか紹介されないときはどうすればいい?」と気になる方もいると思います。

「採用されたあと、配属先がなかなか決まらない場合はどうなるの?」という方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

また、実際の職場見学では何を見られているのか、職場見学で「落ちた」と感じたときにどう考えればいいのかについては、こちらの記事も参考にしてください。

この記事を書いた人
はる

元大手人材会社の採用担当。
未経験から事務職を目指す方の採用や、無期雇用派遣で働く方のキャリア支援に携わってきました。

国家資格キャリアコンサルタント。

「就職することがゴールではない」を大切に、採用する側で見てきたリアルな経験をもとに、自分らしい働き方を見つけるための情報をお届けします。

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