「無期雇用派遣なのに、配属先から終了と言われることがあるの?」
「終了になったら、次の配属先はちゃんと決まる?」
「できれば終了を避けて、安心して働き続けたい」
無期雇用派遣で働いている方にとって、「配属先での就業終了」は大きな不安のひとつだと思います。
でも、まず知っておいてほしいのは、
配属先での就業が終了することと、無期雇用派遣そのものを辞めることは、同じではない
ということです。
私は無期雇用派遣の担当者として、配属先での就業が終了になった方や、終了の可能性が出てきた方と面談してきました。
終了を避けるためにできることもありますし、終了になったとしても、そこでキャリアが途切れるわけではありません。
この記事では、実際に担当してきた経験をもとに、
- どんなときに終了になりやすいのか
- 終了の可能性が出たとき、派遣会社は何をするのか
- 再配属はどう進むのか
- 次の配属先に終了理由は伝わるのか
- 「また終了になったら…」と不安なときに考えたいこと
を、できるだけリアルにお伝えします。
無期雇用派遣でも、配属先での就業が終了することはある
無期雇用派遣は、派遣会社と無期の雇用契約を結ぶ働き方です。
ただし、ひとつの配属先でずっと働くことが保証されているわけではありません。
私が見てきたなかで、配属先から終了となる理由として比較的多かったのが、次のようなケースです。
| 🔎終了につながる理由(例) | たとえば |
|---|---|
| スキル面 | 時間が経っても業務がなかなか定着しない、期待される業務範囲まで広がらない |
| コミュニケーション・仕事への姿勢 | 報連相がうまくできない、周囲との関係構築が難しい、ビジネスマナーなど |
| 勤怠面 | 遅刻・欠勤などが続き、安定した就業が難しい |
| 配属先側の事情 | 人員体制の変更、自社で人員を確保できたなど |
未経験者を前提としたポテンシャル採用であれば、
「すぐ即戦力になれないから終了」
という単純な話ではありません。
一方で、時間が経つにつれて仕事を覚え、少しずつできることを増やしていくことは期待されます。
そのため、一定期間が経過しても業務の定着がなかなか見られない場合などは、終了につながるケースがありました。
また事務職は、PCスキルだけでなく周囲と協力して仕事を進める力も求められます。
仕事そのものはできていても、日々のコミュニケーションや仕事への姿勢が理由になることもあります。
もちろん、すべてが働く側の問題とは限りません。
配属先の人員体制が変わったなど、本人の努力ではどうにもできない事情で終了になるケースもあります。
🌷 採用担当のリアル
「終了=仕事ができなかった」とは限りません。
終了理由は本当にさまざまです。
だからこそ、終了になったときは「自分がダメだった」とひとまとめにするのではなく、なぜ終了になったのかを整理することが、その後を考えるうえで大切です。
そもそも無期雇用派遣という働き方に不安を感じている方は、メリットだけでなく、デメリットや「やめとけ」と言われる理由も知ったうえで考えてみてください。
終了の可能性が出たら、どうなる?
私が担当していたサービスでは、終了の可能性が出た段階で、状況に応じて面談することがありました。
仕事の状況や気持ちを確認しながら、
「いま何につまずいているのか」
「改善できる部分はあるのか」
を一緒に整理していきます。
そして、改善できる余地がある場合には、派遣会社側からもサポートを行っていました。
たとえば、私が担当していたサービスでは、次のように状況を整理しながら対応することがありました。
🩷いま困っていることを整理する
業務でどこにつまずいているのか、仕事の状況や感じていることを確認
↓
🌿 改善できることを考える
業務内容や進め方について、調整できることがないか考える
↓
🩵 必要なサポートを行う
必要に応じて面談や研修などを実施
↓
🌼 その後の状況を確認する
改善できているか、新たに困っていることがないかを確認
※実際の対応やサポート内容は、派遣会社・サービス・状況によって異なります。
「終了になりそう」と思ったら、早めに相談を
これは担当者側にいたからこそ、強く伝えたいことです。
もし、
「最近、仕事がうまくいっていない」
「求められていることができていない気がする」
「配属先との関係が少し悪くなっているかも」
と感じているなら、できるだけ早めに担当者へ相談してほしいと思います。
早い段階で相談してもらえれば、担当者側も対応できることが増えるからです。
たとえば、仕事の進め方について状況を確認したり、必要に応じて配属先との間に入ったり、研修などの支援を検討したりできる場合があります。
勤怠についても同じです。
やむを得ず休まなければならない事情など、仕事に影響しそうなことがあれば、早めに共有しておくことで対応を考えやすくなります。
「こんなことを相談していいのかな」
「担当者に連絡するのは気まずいな」
と思うかもしれません。
でも、派遣会社側にとっても、できることなら長く安定して働いてもらいたいという思いがあります。
だからこそ、問題が大きくなってからではなく、小さな違和感の段階で相談することが大切です。
🌷 採用担当のリアル
無期雇用派遣を選ぶときは、求人条件だけでなく、
「入社後に困ったとき、相談しやすい仕組みがあるか」
も見ておきたいポイントです。
それでも終了になったら、次はどうなる?
ここが一番不安なところだと思います。
私が担当していたケースでは、配属先での就業終了後、再配属につながった方が多くいました。
完全に配属先側の事情で終了した場合には、これまでの経験や希望、仕事をするうえでの優先順位などをあらためて確認しながら、次の配属先を探していました。
一方、スキル面などが終了理由だった場合には、
「どこにつまずいていたのか」
「次はどうすれば同じことを繰り返さずに済むのか」
も一緒に整理します。
必要であれば働く側にも努力してもらいながら、次の配属につなげていくイメージです。
ただし、終了理由によっては次の配属先の選択肢が狭くなることもあります。
だからこそ、
一度終了になった=もう無期雇用派遣では働けない
とは考えなくて大丈夫ですが、
終了理由と向き合わなくてもいい
ということでもありません。
次に同じことを繰り返さないために、派遣会社と一緒に整理していくことが大切です。
再配属せず、働き方を変える選択肢も
一方で、全員がそのまま再配属を選ぶわけではありませんでした。
終了をひとつのきっかけとして、
「次はもっと勤務地を選びたい」
「仕事内容を自分で選びたい」
「これまで身につけた事務経験を活かしながら、働き方を変えたい」
と考える方もいます。
実際に、無期雇用派遣で身につけた事務経験を活かし、登録型派遣など別の働き方を選ぶケースもありました。
もちろん、ほかにも直接雇用を目指したり、スキルを身につけ直したり、違う職種へ挑戦したりと、選択肢はいろいろあります。

※上記は選択肢の一例です。状況や希望によって、ほかにもさまざまなキャリアの選び方があります。
終了理由は、次の配属先に伝わる?
私が見てきたなかでは、次の配属を進めるうえで、終了した経緯について話題になるケースはありました。
特に次の配属先側としては、
「なぜ前の配属先が終了になったのだろう」
「同じことが自社でも起こらないだろうか」
と気になるのは自然なことです。
だからこそ、必要以上に隠そうとするより、
「こういうことがあった。でも今はこう改善している」
「次はこうしていきたい」
まで伝えられることが大切だと思います。
終了した事実だけではなく、その経験を次にどう活かそうとしているかまで含めて伝える。
それがお互いの認識をすり合わせることにもつながります。
「また終了になったら」と不安になったら
実際に、そういった相談を受けることもありました。
一度終了を経験すれば、
「次も同じことが起こるんじゃないか」
「もう無期雇用派遣を辞めたほうがいいのかな」
と不安になるのは自然なことだと思います。
そんなときは、終了したという事実だけで判断するのではなく、
「なぜ終了になったのか」
をまず整理してみてください。
配属先側の事情だったのか。
スキル面に課題があったのか。
働き方そのものが自分に合っていなかったのか。
理由によって、次に考えるべきことは変わります。
そして、今まで積んできた事務経験をさらに伸ばしていきたいのであれば、再配属してもう一度挑戦することもひとつの選択肢です。
一方で、
「勤務地や仕事内容をもっと自分で選びたい」
「別の職種に挑戦したい」
「この働き方自体が自分には合っていなかった」
と感じたのであれば、別の道を考えてもいい。
大切なのは、「終了になったから辞める」ではなく、自分はこれからどう働きたいのかを考えて選ぶことです。
再配属であらためて職場見学をすることになった場合は、仕事内容だけでなく、「ここなら無理なく続けられそうか」という視点で確認することも大切です。
終了が不安なら、入社前にフォロー体制を確認
無期雇用派遣を選ぶとき、給与や勤務地、休日などの条件を見る方は多いと思います。
でも、長く働けるか不安な方ほど、もうひとつ見てほしいものがあります。
☑️ 入社前に確認したい3つのこと
🌷 困ったとき、誰に相談できる?
🌷 どんな方法で相談できる?
🌷 配属後、どんなフォローを受けられる?
配属されたら終わりではなく、働き始めてからも相談できる環境があるか。
これは無期雇用派遣を選ぶうえで、かなり大切なポイントだと思います。
そして、こうした「その後」の働き方まで考えるなら、無期雇用派遣を選ぶ段階で、会社ごとのサポートや配属の仕組みを知っておくことも大切です。
まとめ|「終了=キャリアの終わり」ではない
無期雇用派遣で働いていると、配属先での就業が終了する可能性はあります。
できることなら、安心して働き続けたい。
だからこそ、仕事で困っていることがあれば早めに相談し、改善できることには取り組んでいくことが大切です。
それでも終了になることはあります。
でも、
配属先での就業終了=キャリアの失敗
ではありません。
再配属して経験を積み続ける人もいれば、それまでの経験を活かして登録型派遣へ移る人もいます。
直接雇用を目指す人も、学び直す人も、まったく別の道を選ぶ人もいます。
ひとつの配属先での経験を、次の配属先で活かすことだってできます。
終了したときに考えてほしいのは、
「もうダメかも」ではなく、「ここからどう働きたい?」
ということ。
終了を必要以上に怖がるのではなく、困ったときに相談できて、その先のキャリアまで一緒に考えられる環境を選ぶ。
それも、無期雇用派遣で後悔しないための大切なポイントです。





