「無期雇用派遣で採用が決まったのに、なかなか配属先が決まらない……」
「いつになったら働けるんだろう?」
そんな状態が続くと、採用されたこと自体はうれしくても、不安になってしまいますよね。
特に「○月までには働きたい」といった予定がある場合は、待っているだけでいいのか、担当者に確認したほうがいいのか迷うこともあると思います。
私自身、無期雇用派遣の採用に関わっていた経験がありますが、配属先の紹介がなかなか進まないケースには、いくつかの理由がありました。
この記事では、無期雇用派遣で採用されてから配属先が決まるまでの流れと、紹介が進まないときに確認したいことを、元担当者の経験をもとに解説します。
無期雇用派遣の配属先が決まるまでの流れ
無期雇用派遣では、採用が決まったからといって、必ずその時点ですぐに配属先まで決まっているとは限りません。
一般的には、
採用決定
↓
就業先の検討・マッチング
↓
就業先の紹介
↓
職場見学
↓
配属先の決定
↓
就業開始
というように、いくつかの段階を経て進んでいきます。
そのため、「採用されたのに、まだ就業先が決まっていない」ということ自体は、必ずしも珍しいことではありません。
ただし、紹介がない状態が長く続いているのであれば、何も分からないまま待ち続けるのではなく、担当者に現在の状況を確認してみることが大切です。
「採用されたのに、紹介がない」のはなぜ?
配属先の紹介がなかなか進まない理由は、一つとは限りません。
希望条件がかなり限定されている
まず考えられるのが、希望条件と求人のマッチングです。
たとえば、
「自宅から30分以内がいい」
「この沿線以外は避けたい」
「残業は一切できない」
「電話対応がない仕事がいい」
など、条件がいくつも重なると、紹介できる求人の数が少なくなることがあります。
もちろん、自分にとって譲れない条件まで無理に変える必要はありません。
ただ、紹介が止まっている理由が自分の希望条件にあるのであれば、担当者にそのことを教えてもらうことで、「ここは少し広げてもいいかも」と考えられる場合があります。
私が担当していたときも、配属先の紹介が難しい場合には、希望を確認しながら、条件を少し広げられないか相談することがありました。
PCスキルの経験が浅い場合、マッチングに影響することも
無期雇用派遣では、事務職未経験の方を対象としたサービスも多くあります。
ただ、「事務職未経験」と「PCをほとんど使用したことがない」は少し別の話です。
たとえば、PCをほとんど使った経験がなく、文字入力もまだ十分にできないという場合、企業側が求める業務とのマッチングが難しくなることがあります。
事務職未経験でも、基本的なPC操作ができることを前提としている求人は少なくありません。
サービスによっては、そうした方も採用し、入社後の研修や教育でスキルを身につけてもらうことを想定しています。
そのため、「未経験だから紹介されない」という単純な話ではありません。
ただ、PC経験がかなり浅い場合には、紹介できる就業先が限られることはありました。
そもそも、条件に合う求人がまだない
もう一つは、単純にその時点で条件に合う求人が少ないケースです。
派遣の求人は、景気や企業の採用状況など、さまざまな影響を受けます。
そのため、
「自分に問題があるから紹介されない」とは限りません。
地域や時期によっては、本当に希望条件に合う求人が少ないこともあります。
だからこそ、「なぜ紹介がないのか」を自分だけで判断しないことが大切です。
配属先が決まらないとき、担当者に何を確認すればいい?
紹介がない状態が続いているなら、担当者に現在の状況を聞いてみましょう。
「まだ紹介がないけど、大丈夫なのかな……」と一人で悩むより、今どこで止まっているのかが分かるだけでも、少し見通しが立ちやすくなります。
特に確認したいのは、次のようなことです。
🌷 担当者に確認したいこと
☑ なぜ今、紹介が止まっているのか
☑ 自分の希望条件が影響しているのか
☑ 現在の求人状況はどうなのか
☑ 条件を広げた場合、紹介できる求人は増えるのか
☑ 今後、紹介の見込みはあるのか
たとえば、こんな聞き方でもいいと思います。
「現在、就業先のご紹介がない状況ですが、私の希望条件などが影響しているのでしょうか?」
「現在の求人状況を踏まえて、今後どのくらい紹介の可能性があるのか教えていただけますか?」
「もし希望条件を少し広げたほうがよければ、どの条件を見直すと紹介先が増えそうでしょうか?」
自分の条件だけではなく、現在の求人状況についても聞いてみるのがポイントです。
自分では「条件が厳しすぎるのかな」と思っていても、実際にはその時期の求人自体が少ないということもあります。
逆に、担当者から「この条件を少し広げてもらえれば、紹介できる求人が増えます」と言われることもあります。
状況が分かれば、その後どうするかを自分で考えやすくなります。
就業開始までの期間にできること
配属先が決まるまで、何もできないまま待つ必要があるとは限りません。
派遣会社によっては、就業開始までの期間に研修やスキルアップの機会が用意されていることもあります。
たとえば、
・研修に参加する
・就業先について担当者から詳しい説明を受ける
・eラーニングなどでスキルを補う
・PCスキルを確認して、自分の得意・不得意を把握しておく
などです。
私が担当していたサービスでも、就業先について担当者と話したり、eラーニングを利用したり、PCスキルを確認したりする機会を設けていました。
ただし、こうした制度や、就業開始前の雇用関係・給与の扱いなどは派遣会社によって異なります。
「配属先が決まるまで何ができるのか」「研修などは利用できるのか」は、利用している派遣会社に確認してみてください。
配属先がなかなか決まらないときは、期限を決めて相談するのも一つの方法
数日間、紹介がないだけで「もう配属されないのでは」と焦る必要はありません。
一方で、かなり長い期間紹介がなく、今後の見通しも分からない状態なら、一度担当者に今後のスケジュールを確認してみるといいでしょう。
「いつまで待てばいいですか?」と漠然と聞くより、
「○月頃までには就業を開始したいと考えています。現時点での見込みを教えていただけますか?」
と、自分の希望する時期を伝えて相談するのも一つの方法です。
求人状況によっては、すぐに条件に合う仕事が見つからないこともあります。
だからこそ、「紹介がない=自分に問題がある」と決めつけるのではなく、現在の求人状況と今後の見込みを確認することが大切です。
それでも長期間まったく見通しが立たない場合には、今後どうするのかを派遣会社と相談する必要が出てくることもあります。
なお、採用を辞退できるかどうかについては、実際に労働契約が成立しているか、採用通知や契約書などにどのような内容が記載されているかによって扱いが変わります。
「まだ配属先が決まっていないから、いつでも自由に辞退できる」とは限らないため、辞退を考える場合は、まず派遣会社に現在の契約状況を確認しましょう。
配属先が決まったら、職場見学では何を確認する?
無期雇用派遣では、配属先が決まる前後に職場見学の機会が設けられることがあります。
職場見学は、企業側に自分を見てもらうだけの場ではありません。
実際の仕事内容や職場の雰囲気、自分が働くイメージを確認するための時間でもあります。
「求人票では分からなかったことを確認したい」
「実際に働く環境を見ておきたい」
という場合は、遠慮せずに確認しておきましょう。
職場見学でどのようなことが起きるのかについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
⇒無期雇用派遣の職場見学で「落ちた」?実際に見てきた配属のリアル
また、職場見学を終えたあとに「思っていた仕事内容と違った」「この就業先は合わないかもしれない」と感じることもあります。
その場合に、どのように考えて担当者へ相談すればいいのかはこちらの記事で紹介しています。
⇒無期雇用派遣の職場見学後に「辞退」はできる?断るときの伝え方
まとめ|配属先が決まらないときこそ、まずは現在の状況を確認しよう
無期雇用派遣で採用されたあと、すぐに配属先が決まらないからといって、必ずしも何か問題があるとは限りません。
希望条件とのマッチングやPCスキル、タイミングによる求人状況など、さまざまな理由が考えられます。
だからこそ、紹介がない状態が続いたときには、
「なぜ紹介が止まっているのか」
「自分の条件が影響しているのか」
「現在の求人状況はどうなのか」
を担当者に確認してみてください。
理由が分かれば、希望条件を少し広げるのか、もう少し待つのか、それとも別の選択肢を考えるのか、判断しやすくなります。
採用が決まったあとだからこそ、「待っているだけ」ではなく、今の状況を確認しながら次の一歩を考えていきましょう。
なお、無期雇用派遣のサービスそのものを比較して選びたい方は、採用・配属・その後のフォローまで実際に見てきた5社を比較したこちらの記事も参考にしてください。


